「HbA1cが高い=血糖が高い」 この式だけでは
体の中で起きている本質を捉えきれません。
ヘモグロビンの働き
ブドウ糖との結合
そしてその結果として起こる変化を順番に見ていくと
高血糖がなぜ血管・神経・腎臓・網膜に影響するのかが自然と理解できます。
赤血球中のヘモグロビンの働きと
高血糖がHbA1cにどのような影響を及ぼし
HbA1cが高いという事は
酸素を運びにくくなるだけではなく
血管・神経・腎蔵・網膜に影響します。
①ヘモグロビン本来の仕事
②ブドウ糖が結合する
③その結果、何が変わるのかの順で考えると分かりやすいです。
① ヘモグロビンの本来の働き
赤血球の中にあるヘモグロビンは
肺から全身へ酸素を運ぶ「運搬役」です。
肺
→ ヘモグロビンが酸素(O₂)を受け取る
→ 赤血球に乗って全身へ運ぶ
→ 組織で酸素を放す
→ 細胞が酸素を使ってエネルギーを作るという仕組みです。
ヘモグロビン=「酸素を積んで、必要な場所へ届けるトラック」
と考えると分かりやすいです。
② 血液中のブドウ糖がヘモグロビンにくっつく
血液中にはブドウ糖も流れています。
ブドウ糖はヘモグロビンに
自然に結合(糖化)することがあります。
血液中のブドウ糖が多い
↓
ヘモグロビンにブドウ糖が結合
↓
糖化ヘモグロビン(HbA1c)となります。
ここで重要なのは、
HbA1cは「最近どのくらい血糖にさらされていたか」を反映する指標です。
③ ブドウ糖が結合すると、ヘモグロビンの働きはどうなる?
ブドウ糖がヘモグロビンに結合すると
酸素を運べなくなるだけではありません。
ヘモグロビンが糖化されても
酸素運搬能力が完全に失われるわけではありません。
むしろHbA1cの重要性は、
ヘモグロビンが糖化されること自体による酸素運搬障害というより、
HbA1cが「高血糖が長期間続いていることの記録」になっている
という点にあります。
では
高血糖の何が問題なのか?
ここが非常に重要なポイントです。
血糖が高い状態が長く続くと、
ブドウ糖
↓
ヘモグロビンだけでなく、体内のさまざまなタンパク質・脂質なども糖化
↓
AGEs(最終糖化産物)などが増加
↓
血管・神経・腎臓・網膜などにダメージ
という問題が起こります。
「HbA1cが高いから体が傷む」
というより、
「HbA1cが高い=血液中のブドウ糖が長期間多かった可能性が高い」
そして、
「長期間の高血糖が、全身のタンパク質などを糖化させ、血管や組織を傷める」
という事です。
👉まとめると
ヘモグロビンは肺から酸素を受け取って
全身の細胞へ届ける「酸素の運搬役」です。
ところが血糖が高い状態が続くと
血液中のブドウ糖の一部がヘモグロビンにくっつきます。
これがHbA1cです。
だからHbA1cを見ると
「この1~2か月だけ血糖が高かった」のではなく
「最近、血糖が高い状態が続いていたのか」を知ることができます。
さらに問題なのは
ヘモグロビンだけではありません。
高血糖が長く続くと
体のさまざまなタンパク質なども糖化され
血管や神経などに負担をかけます。
HbA1cは
血糖が高い状態がどれくらい続いていたかを記録するメーターなのです。
血糖上昇
→ ブドウ糖がヘモグロビンに結合
→ HbA1c上昇
→ 「高血糖が続いていた」という記録になる
長期的な高血糖は
全身のタンパク質の糖化などを通じて血管・神経・腎臓・網膜などを傷める
HbA1cが高いということは
単に血糖が高かったというだけではなく
体のタンパク質が糖化し
血管や神経にじわじわと負担がかかっていた可能性を示します。
ヘモグロビンの働きと合わせて理解することで
血糖管理の大切さがより深く実感できたと思います。


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