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冬瓜の旬をご存じですか?

ご自宅で家庭菜園をされている患者様から冬瓜を丸々大きいままいただきました。いただいた冬瓜の美味しいレシピも一緒に教えていただいたので、さっそく調理してみました。

また、事前に全部使いやすいように切っておいて冷凍しておくと便利よ~。と教えていただいたので、すぐに全部を使い切ることなく向き合えますので気が楽になりました。

レシピを調べてみますと冬瓜は色々な素材と組み合わせができるようでその時の冷蔵庫の状況や気分に合わせて楽しめそうです。

目次

冬瓜について

冬瓜の旬はいつ?

冬瓜(とうがん)は名前からすると冬が旬のように思えますが、冬瓜の旬はになります。作用からも夏にぴったりの食材です。

冬瓜は夏に収穫をしますが、冬まで保存が効くために冬瓜と名付けられたそうでう。また日本では冬の始まりである立冬(2023年の立冬は11月8日)に冬瓜を食べる習慣があるそうです。

今回オススメいただいたレシピは豚肉と冬瓜(この場合冬瓜も薄切りがおすすめ)をとろとろに煮たり、ひき肉と煮る場合は冬瓜は少し小さめの角切りにして煮込んでめんつゆで味付け。

余った場合、あんかけにしてうどんの上にかけてお夜食にしても美味しいですよと。。。また、お出しでトロトロに煮ますと離乳食にもいいですよ~。と教えていただきました。

他にも調べてみますと、海老とアスパラガスのコンソメ味のあんけけにした考えるだけで涎が出そうなレシピなども見つけました。冬瓜ってこんなに可能性を持っているお野菜なんですね~。

冬瓜の頼もしい効果

また冬瓜は皮を冬瓜皮(とうがひ)、普段お料理で食べるところを冬瓜肉、成熟した種は冬瓜子(とうがし)・冬瓜仁(とうかにん)と言い、種>皮>果肉といった順番で薬効の強さが変わります。

瓜は体にたまった熱を追い出すので、夏に溜め込んだ体の熱やほてりをクールダウンしてくれます。体にたまった熱を冷ます効果が高く、身体の中で使えない水分を追い出し、使える水分を補ってくれます。

余分な水分を代謝しむくみによる体のだるさ・重さ、頭痛を改善します。また体に潤いを与える作用もあるのでしつこい口の渇きにも効果があります。

体を冷やす力があるので冷え性の方は温かいスープにしたり、しょうがなどの温める食材を一緒に使いましょう。

漢方では皮は利水消腫といって、尿が出にくくむくみやすい方の排尿を促しむくみを改善する作用があります。種は本格的に漢方薬の処方に使われます。

漢方薬にも使われる冬瓜

冬瓜仁が入っている処方で日本で有名な漢方薬には金匱要略(きんきようりゃく)に記載のある大黄牡丹皮湯や、千金方(せんきんほう)に記載のある腸癰湯(ちょうようとう)【別名:冬瓜仁湯】などがあります。

※大黄牡丹皮湯 大黄 牡丹皮 桃仁 冬瓜仁 芒硝
※腸癰湯(冬瓜仁湯) 牡丹皮 桃仁 冬瓜仁 薏苡仁 

大黄牡丹皮湯腸癰(ちょうよう)といって虫垂炎などの下腹部の炎症に使用される漢方薬になります。現代医学的には虫垂炎には下剤は禁忌とされてますが、現代中国の臨床では大黄などの炎症を抑える効果がある下剤であれば排便を促すことによって治癒が促進されることが確認されています。(急性虫垂炎には手術の必要性を考慮し、また重症の虫垂炎には禁忌となります。)

ほかにも外痔核や内痔核・肛門周囲炎・直腸や結腸の炎症・子宮や卵巣の炎症などにも使われます。処方名からも分かるように大黄が入っていますので、体力の充実した便秘傾向のあるかたに使います。

腸癰湯は大黄牡丹皮湯から下す力のある大黄と芒硝(ぼうしょう)を除いて、薏苡仁(よくいにん)を加えたものになります。腸癰湯も大黄牡丹皮湯と同じく下腹部の炎症に使われます。大黄芒硝を除いているので便秘をともなわない方に使います。                                                                                                                                                                      

お店をしていますと、患者様からお野菜をいただける機会があります。手間をかけて大切に育てたお野菜をいただけることは本当に有り難い限りです。いつも皆様には良くして頂きまして感謝感謝です。これからも精進いたします。

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この記事を書いた人

埼玉県羽生市にある漢方薬局・鍼灸院 眞健堂です。
眞健堂は1987年、埼玉県羽生市に漢方薬局として開業いたしました。
2021年より鍼灸院を併設。
「眞ごころをもって、地域の皆様の健康をサポートする」ことをモットーに、地域の皆様が、抱えている不調から解放され、毎日をもっと楽に、楽しく、豊かに過ごしていけるように寄り添い続けます。

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