老化(衰老)は中医学では
**「腎精の消耗」「気血の不足」「陰陽の失調」「瘀血の蓄積」「痰湿の停滞」**が関与
五臓のバランスを整え、陰陽・気血の巡りを改善することで
正常な老化を維持し、健康的な長寿を目指します。
目次
① 腎精不足(じんせいぶそく)型の老化
🔍 病理
腎は生長・発育・生殖を主る臓
加齢とともに腎精が消耗し、老化が進行する。
腎精の不足により、骨・脳・髪・歯・聴力・性機能の衰えが起こる。
🩺 主な症状
- 白髪・脱毛(髪は腎の華)
- 聴力の低下・耳鳴り
- 記憶力の低下・物忘れ
- 骨が弱くなる、関節が痛む
- 性機能の低下(男性:ED、女性:閉経が早い)
- 舌質は淡く、苔は少ない(腎陰虚があれば乾燥)
⚠️ 悪化条件
- 過度の性生活(腎精の消耗)
- 長期のストレスや過労
- 夜更かし(23時〜3時は腎を養う時間)
❓ 問診のポイント
- 白髪や脱毛が増えていないか?
- 耳鳴りや難聴を感じることがあるか?
- 物忘れが多くなってきたか?
- 夜間の頻尿や腰の冷えを感じるか?
② 気血不足(きけつぶそく)型の老化
🔍 病理
気血は生命活動の基本であり、気血の不足は老化を加速させる。
脾虚による気血不足 が原因となることが多い。
🩺 主な症状
- 顔色が白っぽく、肌のツヤがない
- 疲れやすく、無気力
- 立ちくらみ、めまい
- 冷えやすい、手足がしびれる
- 舌質は淡く、苔は薄い
⚠️ 悪化条件
- 過労、ストレス
- 過度なダイエットや栄養不足
- 消化機能の低下(食欲不振)
❓ 問診のポイント
- 疲れやすいか?
- 顔色が青白くなってきたか?
- めまいや立ちくらみを感じるか?
- 手足の冷えやしびれがあるか?
③ 瘀血(おけつ)型の老化
🔍 病理
老化に伴い、血流が滞り、脳梗塞・動脈硬化・シミ・シワ などが発生しやすくなる。
「血行が良い=若々しい」と言われるほど、血流の良し悪しは老化に直結する。
🩺 主な症状
- 皮膚にシミ・シワが増える
- 手足が冷え、血色が悪い
- 頭痛、肩こり、関節痛
- 物忘れが増える
- 舌が暗紫色、舌下静脈が目立つ
⚠️ 悪化条件
- 運動不足
- 血流の悪化(冷え・ストレス)
❓ 問診のポイント
- シミやシワが増えてきたか?
- 手足が冷えているか?
- 頭痛や肩こりを感じることがあるか?
まとめ
老化の進行を遅らせるには、「腎を養う」「気血を補う」「血流を改善する」 ことが重要
「腎精不足」「気血不足」「瘀血」の3つのタイプを見極め
体質に合った処方を選択することが大切です。
ご相談お待ちしています。
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