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妊娠につながるタイミング法のコツ

こんにちは、妊娠を考えたときに最初に行っていくタイミング法についてお話ししていきますね。

タイミング法とは、排卵日に合わせて夫婦生活を持ってもらう、ベーシックな妊娠法です。

タイミング法による自然妊娠を希望する方にとっては、排卵日をきちんと知ることは、とても大切ですね。今日は排卵日をきちんと知る方法と、排卵日を知った上でいつタイミングを取ったら良いのかについてお話しします。

それから、タイミングによる自然妊娠を望む方にしてもらいたい検査もあります。それも後々お話ししますね。

目次

排卵日を知る方法

タイミングをとっていく上で、排卵日をきちんと知ることが大切だと先ほど言いました。排卵日を知る方法はいくつかあります。ご紹介しますね。

基礎体温表(BBT)から予測

上の基礎体温表(以下:BBT)を見ていただけると分かると思いますが、BBTは月経期→卵胞期(低温期)→排卵→黄体期(高温期)→月経期となっています。排卵日を境に、二層性になってることが分かると思います。

では、排卵日はどこでしょう。図を見てみると、最も体温が下がったところに排卵日と、書いてありますね。これは、正しくもあり少し誤りでもあります。(図をお借りしているのに、すいません。。)何故、正しくもあり少し誤りでもあるかというと、実際の排卵日は人によってまちまちです。さらに、同じ人でも周期によって変わることもあります。

ですが、おおよその排卵の頻度というものがわかっているので、ご説明しますね。
・最低体温日前日 →5%
・最低体温日 →22%
・最低体温日翌日 →40%
・最低体温日翌々日→25%

わかりにくいですかね??汗
つまり、最低体温日の次の日が1番排卵している方が多いということになります。さらに、基礎体温表のグラフが高温期に向けて斜めになっているところでだいたい6割強の方が排卵しているとも言えますね。

今の周期にて基礎体温表を使って、はっきりとした排卵日をつかむことは少し難しいとおもいます。2~3周期ほど基礎体温表をつけていただいて、後々ここら辺で排卵していたね。っと、予測するのには向いてます。

ですが、基礎体温表をつけることによってご自身の卵巣と子宮の様子を知ることに繋がるので、家庭で出来る不妊の検査とも言えますね。たとえ、タイミング法をしてない方でも基礎体温表をつけながら薬を服用した日、注射をした日、漢方を服した日、その日の体調などを記入して行くと、ご自身のコンディションをつかむのにもいいかと思います。なので、携帯のアプリなども便利ですが、一目で全体の流れが見えやすい紙のタイプの基礎体温表に記入されて管理することもオススメです。

排卵チェッカー(排卵日検査薬)を使う

次は排卵チェッカー(排卵日検査薬)についてお話しします。排卵チェッカーは尿中に出てきているLH(黄体形成ホルモン)の量を測定することによって、排卵日を知ることができます。

排卵日が近くなってきたころ、チェッカーの使用を開始します。そして、陽性判定が出たらLHサージが起こったことがわかります。排卵はLHサージが起きたあと16~24時間後に起こるとされています。なので、陽性判定が出た16~24時間後に排卵すると考えられますね。

最近の排卵チェッカーは精度が良いので少ないLHでも薄くラインが出てくれるので、排卵予定日の数日前から始めてだんだんとチェッカーの線の濃さが濃くなっていくのがわかります。最も濃い色のラインが出たところでLHサージが起こっていると判断できます。

さきほどのLHサージが起きてから16~24時間後に排卵といったことからも、排卵チェッカーの陽性が確認できた時間帯からその日に排卵か翌日に排卵か予測できます。

応用編で排卵チェッカーを使っていて一度濃くなったラインがまた薄くなってまた濃くなるということもあります。左右の卵巣で卵を育てている途中である程度大きくなったものの主席卵胞になれず消失して育たなくなった場合に薄くなってしまうこともあります。その後もう一方の卵巣で育っていた卵胞が育つにつれてまたラインが濃くなることもあります。もともとの排卵予定日よりもズレが大きい場合は焦らず予定日までチェッカーを使うのもご自身の卵巣の癖を知る為にも試してもいいと思います。

頸管粘液(おりもの)の変化を見る

3つめは、頸管粘液(おりもの)の変化によって排卵日を予測する方法です。頸管粘液はエストロゲンの量に反応して排卵期に向けて増加していきます。(プロゲステロンによって減少するので排卵後は頸管粘液は減少します。)頸管粘液は排卵日近くなると量が増えてきます。排卵日のおりものを指で触ってみると糸を引く、無色透明のものに変化します。

頸管粘液は膣内に射精された精子の通り道となるので妊娠成立にはとても重要な役割を持ちます。タイミング法で妊娠を目指す場合は頸管粘液の変化も観察しながら基礎体温表や排卵チェッカーを使うとより排卵日を予測しやすいかと思います。

病院で卵胞の大きさをエコーで確認したり血液検査を行う

最後になりましたが、病院での検査です。病院ではエコー(超音波検査)で卵胞の大きさをみます。20mmほどの大きさとなると排卵するとされています。

採血による血液検査の値についてもご説明します。
①E2:エストロゲン、エストラジオール
通常1つの成熟卵胞の値ですと、150~250pg/ml となります。なのでもし体外受精の採血周期にお薬で沢山育てている場合E2濃度が高くなることもあります。3000~4000pg/mlとなるとOHSSの危険性も出てきます。

②LH:黄体形成ホルモン
LHは卵胞が成熟すると、脳の下垂体というところから出てくるホルモンで、排卵を促し、卵胞を黄体化させます。
通常5~8mlU/mlあり、卵胞が育ちE2濃度が上昇してくにつれ、E2の脳へのフィードバックによりLHサージが起こります。このとき、12~15mlU/mlといったように上昇したことが確認できると排卵が近いと予測できます。

LHは排卵前との比較をして、値が伸びていることによってサージが起きていることを確認します。排卵はLHサージが開始から32時間ほど、LHサージのピークからは16時間ほどで起こるので、これにより排卵を予測します。

③P4:プロゲステロン、黄体ホルモン
P4は、排卵した後の卵胞が黄体となってから、黄体から分泌されるホルモンです。なので、排卵前は0.5mg/ml以下です。排卵後黄体が形成されるとP4の値は高くなって行きます。

エコーや血液検査での値からの排卵日予測は、Dr.が卵胞の大きさや血液検査の結果により排卵日を特定してくれると思います。なので、値は参考程度にしてくださいね。

排卵日が分かったら次はタイミングをいつとるかについてです。長くなりましたので、次回お話ししますね。

羽生市 漢方 鍼灸 眞健堂 たなかさゆり

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この記事を書いた人

埼玉県羽生市にある漢方薬局・鍼灸院 眞健堂です。
眞健堂は1987年、埼玉県羽生市に漢方薬局として開業いたしました。
2021年より鍼灸院を併設。
「眞ごころをもって、地域の皆様の健康をサポートする」ことをモットーに、地域の皆様が、抱えている不調から解放され、毎日をもっと楽に、楽しく、豊かに過ごしていけるように寄り添い続けます。

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