目次
(1) 五臓
- 肝:肝陽上亢、肝血不足、肝風内動。
- 悪化条件:ストレス、怒り、睡眠不足、飲酒。
 
 - 心:心血虚、心陰虚。
- 悪化条件:過労、不安、感情の動揺。
 
 - 脾:脾気虚、痰湿停滞。
- 悪化条件:食事の不摂生(甘い物や脂っこい食事)、過労。
 
 - 肺:肺気虚。
- 悪化条件:風邪の侵襲、免疫力低下。
 
 - 腎:腎精不足、腎陰虚、腎陽虚。
- 悪化条件:老化、過度の性活動、長期的な疲労。
 
 
(2) 五志(感情的要因)
- 怒(肝):ストレスや怒りで肝陽上亢が悪化。
 - 喜(心):過度の喜びや興奮が心血虚・心陰虚を促進。
 - 思(脾):悩みや考えすぎが脾を傷つけ、痰湿が悪化。
 - 悲(肺):悲しみが肺気虚を悪化させる。
 - 恐(腎):恐れや不安が腎精不足を進行させる。
 
(3) 六淫(外因)
- 風邪侵襲:気候の変化や風寒湿の影響。
- 悪化条件:季節の変わり目、寒暖差。
 
 - 湿邪停滞:湿気の多い環境。
- 悪化条件:雨の日、湿気の多い部屋。
 
 
(4) 七情(内因)
- 感情の波動が病状を悪化させる(例:過度の怒り、悲しみ、不安)。
 
(5) 陰虚・陽虚
- 陰虚:のぼせ、夜間のほてりが症状を悪化。
- 悪化条件:暑い環境、辛い食べ物、夜更かし。
 
 - 陽虚:冷えや疲労感が悪化。
- 悪化条件:寒い環境、冷たい食べ物や飲み物。
 
 
(6) 痰飲
- 痰湿型:重だるい感覚、吐き気を伴う。
- 悪化条件:湿気の多い環境、油っこい食事。
 
 
(7) 瘀血
- 持続的な刺すような痛み。
- 悪化条件:血流が滞る(長時間の座位、冷え)。
 
 
2. 各型の具体的な症状と問診ポイント
(1) 肝陽上亢型
症状
- めまい、頭痛、耳鳴り、イライラ、顔面紅潮
 
治法
- 平肝潜陽(肝陽を鎮める)、養陰
 
悪化条件
- ストレス、怒り、睡眠不足
 
問診のポイント
- イライラや怒りを感じやすいか?
 - 目の充血や頭痛が伴うか?
 - 最近ストレスを感じているか?
 
(2) 気血両虚型
症状
- 疲労感、ふらつき、動悸、顔色が蒼白、集中力低下
 
治法
- 補気養血
 
悪化条件
- 過労、食事の不摂生
 
問診のポイント
- 最近疲れやすくなっていないか?
 - 貧血や立ちくらみの症状はあるか?
 - 食欲や睡眠の状態はどうか?
 
(3) 痰湿阻滞型
症状
- 吐き気、痰が多い、重だるい感覚
 
治法
- 化痰除湿、健脾
 
悪化条件
- 湿気の多い環境、油っこい食事
 
問診のポイント
- 吐き気や痰の多さを感じるか?
 - 食事の後に重だるさやめまいが増えるか?
 - 湿気が多い季節に症状が悪化するか?
 
(4) 腎精不足型
症状
- 耳鳴り、腰痛、記憶力低下、ふらつき
 
治法
- 補腎填精
 
悪化条件
- 老化、過労、長期的な疲労
 
問診のポイント
- 耳鳴りや腰のだるさを感じるか?
 - 長期的な疲労や記憶力の低下はないか?
 - 睡眠中に夜間頻尿があるか?
 
(5) 瘀血阻滞型
症状
- 刺すような頭痛、暗紫色の舌、顔色がくすむ
 
治法
- 活血化瘀
 
悪化条件
- 冷え、長時間の座位、血行不良
 
問診のポイント
- 頭痛が刺すように痛むか?
 - 顔色が黒ずんでいると言われることはあるか?
 - 舌に紫斑が出ているか?
 
(6) 陰虚型
症状
- ほてり、口渇、夜間の汗
 
治法
- 養陰清熱
 
悪化条件
- 暑い環境、夜更かし
 
問診のポイント
- 夜間にほてりや寝汗を感じるか?
 - 喉の渇きや口の乾燥があるか?
 - 最近、体が熱っぽく感じることがあるか?
 
(7) 陽虚型
症状
- 冷え、むくみ、疲労感
 
治法
- 温陽益気
 
悪化条件
- 寒冷環境、冷たい食べ物
 
問診のポイント
- 体が冷えやすく、特に手足が冷えるか?
 - むくみや疲労感が続いているか?
 - 寒さや冷たい食べ物で症状が悪化するか?
 
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