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胆気虚(たんききょ)とは?

中医学における「胆」:決断・勇気・思考の安定を司る臓腑

「肝」と密接な関係があり、「肝胆相照」といわれるように、肝の気が胆に影響を与えます。

「胆気虚」は、胆の気(エネルギー)が不足し、胆の機能が低下している状態を指します。これにより、決断力の低下や精神的な不安定さ、さらに消化機能の不調などが現れます。

目次

1. 胆気虚の主な症状

胆気虚の患者は、決断力の低下や不安感が強いのが特徴です。

肝の気の巡りにも影響を与えるため、次のような症状が出やすくなります。

精神・神経系の症状

  • 優柔不断で決断できない
  • 不安感が強く、恐れやすい
  • 夜に悪夢を見る、熟睡できない(「胆気不足、不入于肝」による)
  • 驚きやすく、神経が過敏になる

消化器系の症状

  • 食欲がない
  • 消化不良(肝胆の機能低下により)
  • 脾胃虚弱(胆の気が脾胃を助けられず、脾気虚を伴いやすい)

その他の症状

  • 朝の目覚めが悪い
  • 全身のだるさ、疲労感
  • 肝気鬱結が併発すると、胸脇苦満やげっぷ、溜息が出る

2. 胆気虚の原因

胆気虚は、以下のような原因で引き起こされます。

① 先天的な胆気の不足

  • もともと胆の気が弱い体質(胆虚)
  • 神経質な性格、臆病な性格

② 長期のストレス・過労

  • 肝気鬱結が長引くと、肝胆の機能が低下し、胆気虚につながる
  • 長期間の精神的ストレスや考えすぎ(思慮過度)

③ 飲食の不摂生

  • 胆は「肝」と「脾胃」と密接な関係があるため、食事の乱れが影響
  • 油っこいものの摂取過多 → 胆汁の分泌不良
  • 過剰な甘いもの → 脾虚を招き、胆の機能低下

④ 睡眠不足

  • 中医学では「胆気は深夜に回復する」とされ、夜更かしが胆気を消耗する
  • 0時前の睡眠が胆の健康に重要

☆胆気虚のまとめ

「胆のエネルギー不足」によって決断力の低下・不安・驚きやすいなどの精神症状があります!

胆と肝・脾の関係が深いんです。

治療には「胆気を補う」+「肝気を巡らせる」+「脾胃を強化する」ことが重要になります。

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この記事を書いた人

埼玉県羽生市にある漢方薬局・鍼灸院 眞健堂です。
眞健堂は1987年、埼玉県羽生市に漢方薬局として開業いたしました。
2021年より鍼灸院を併設。
「眞ごころをもって、地域の皆様の健康をサポートする」ことをモットーに、地域の皆様が、抱えている不調から解放され、毎日をもっと楽に、楽しく、豊かに過ごしていけるように寄り添い続けます。

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