<営業日>
 漢方薬局 月火水金土
 鍼灸院  月火水金土
※祝日は休業

<営業時間>
10:00〜18:00

漢方薬局の仕事と働き

漢方薬局でお客様と向き合っていると

「薬剤師としての仕事」と「人としての働き方」は

実はまったく別の軸で動いているのだと感じる瞬間があります。


正しい処方を選ぶことはもちろん大切ですが

それだけでは十分ではありません。


お客様の話をどう聴き

どんな姿勢で関わり

どんな気持ちで店頭に立つのか――。

同じ漢方をお渡ししても

そこに込められた“関わり方”によって

結果が大きく変わることがあります。


日々の接客の中で私が大切にしている

「仕事(work)」と「働く(working)」の違いについて

少し整理してみました。

目次

 漢方薬局における「仕事(work)」と「働く(working)」の違い

1. 仕事(work):薬剤師として“形になる成果”

外から見ても分かる、専門職としてのアウトプットです。

■ 主な仕事

  • お客様の症状や体質を丁寧に把握する(問診・舌診・脈診など)
  • 証を判断する(漢方独自の診断プロセス)
  • 適切な処方を選ぶ(例:葛根湯、補中益気湯など)
  • 用法・用量を決め、分かりやすく説明する
  • 副作用や相互作用の確認
  • 経過を見ながら処方を調整する

「正しい漢方処方を選び、改善につなげる」
これが仕事としての大きな成果です。
いわば “薬の治療” にあたります。


2. 働く(working):薬剤師として“どう関わるか”

こちらは、人としての姿勢や関わり方といった、より温度のある部分です。

■ 働き方の質

  • お客様の話をどれだけ丁寧に聴けるか
  • 不安や背景(生活・ストレス)への寄り添い
  • 信頼関係をどう築くか
  • 説明の分かりやすさ・安心感

■ 内面的な側面

  • 「良くなってほしい」という気持ち
  • 漢方への理解や探究心
  • 忙しい時でも丁寧さを保てるか

同じ処方でも、
ただ出す”のか、“気持ちに寄り添って出す”のかで結果が変わる
これが働くということ。
いわば “言葉の治療” に近い部分です。


3. 「仕事」と「働く」のズレが生むもの

● ズレ①:仕事は正しいが、働きが弱い

  • 証は合っている、処方も適切
  • でも説明が雑、共感がない
    → 信頼が育たず、結果として成果も揺らぐ

● ズレ②:働きは良いが、仕事が弱い

  • 丁寧で親切、関係性は良い
  • でも証の判断が甘い
    → 効果が出ず、長期的には信頼が崩れる

理想の形

「正しい処方(work) × 良い関わり(working)」

漢方薬局では特にこの2つが深く結びつきます。

  • 証の判断に主観的要素がある
  • 長期的な信頼関係が大切
  • お客様の語りが診断の大部分を占める

だからこそ、
どう聴くか・どう関係を築くか”が、仕事の質そのものを左右すると考えております。


🤔接客で意識したいこと

  • 問診は「情報を集める場」であると同時に「関係をつくる場」
  • 証の判断はデータだけでなく、お客様の語りの解釈も含まれる
  • 説明は「正しさ」よりも「納得して実行できること」を大切にする

漢方薬局の仕事は

処方を選ぶだけでは完結しません。


お客様の言葉に耳を傾け

背景にある思いや生活に寄り添いながら

一緒に改善の道を探していく――。


その積み重ねが

信頼につながり

治療の力にもなっていくのだと思います。

これからも

「正しい処方」と「良い関わり」の両方を大切にしながら

店頭に立ち続けたい。


そんな思いで

お客様をお迎えしています。

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この記事を書いた人

埼玉県羽生市にある漢方薬局・鍼灸院 眞健堂です。
眞健堂は1987年、埼玉県羽生市に漢方薬局として開業いたしました。
2021年より鍼灸院を併設。
「眞ごころをもって、地域の皆様の健康をサポートする」ことをモットーに、地域の皆様が、抱えている不調から解放され、毎日をもっと楽に、楽しく、豊かに過ごしていけるように寄り添い続けます。

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