漢方と鍼灸の眞健堂– Author –
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肝火上炎(かんかじょうえん)の病理
1. 肝火上炎とは? 「肝火上炎」とは、肝の陽気が異常に高まり、「火」となって上昇し、頭部や顔面を中心に症状を引き起こす病理状態。☑ 肝は「疏泄(そせつ)... -
肝陰虚(かんいんきょ)の病理
肝の「陰液(血・津液)」が不足し、肝の機能(蔵血・疏泄)が低下する病証です。 1. 肝陰虚とは? 陰液が不足すると、肝の滋養作用が弱まり、筋・目・爪・皮膚・精神状... -
『漢方の歴史について』第三章
漢方の歴史について古代中国から遡っていくつかのシリーズで解説させていただこうと思います。 第三回目に古代中国において既に体系化されていた本草書のお話しです。 ... -
寒風束表が原因の肺失宣粛(はいしつせんしゅく)
寒風束表(かんぷうそくひょう)とは、寒邪(かんじゃ)と風邪(ふうじゃ)が体表を侵し、 肺の宣発(せんぱつ)・粛降(しゅくこう)機能を阻害する状態を指します。 ... -
寒邪犯肺が原因の肺失宣粛(はいしつせんしゅく)
寒邪犯肺(かんじゃはんはい) が原因の肺失宣粛( はいしつせんしゅく) 病理(病態)↓ 寒邪が肺を侵襲すると、肺の宣発・粛降機能が阻害され、 咳・喘鳴・息苦しさ・... -
寒湿困脾(かんしつこんぴ)の病理
寒湿困脾とは、寒邪や湿邪が脾胃に停滞し、消化機能が低下する病態を指します。 脾は陽気を好み、湿を嫌いますが脾の影響を受けると運化機能(消化・吸収)が低下し、 ... -
陰虚燥結(いんきょそうけつ)が原因の腸燥便秘
陰虚燥結は、体内の陰液(体内の水分や栄養)が不足し、腸内の潤いが欠乏して乾燥状態が生じ、 便秘を引き起こす病態です。 陰虚により腸の潤いが足りなくなり、便が乾... -
陰虚が極まって起こる肝風内動の病理
(陰虚風動 / 肝陰虚風動) ☑陰虚生風(いんきょせいふう)とは? 陰虚が極まり、その結果「肝風内動(かんぷうないどう)」を引き起こす病態 です。 「陰」は「... -
胃陽虚(いようきょ)の病理
胃陽虚とは、胃の陽気(温めるエネルギー)が不足し、消化・吸収の働きが低下する病態です。 胃は「受納(食物を受け入れる)」と「腐熟(消化する)」の機能を持ちます... -
『漢方の歴史について』第二章
漢方の歴史について古代中国から遡っていくつかのシリーズで解説させていただこうと思います。 第回二目に古代中国(今から2000年前)のお話しです。 今回の記事の概要...