2025年– date –
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五積散(ごしゃくさん)を用いる疾病
主に寒邪や気血の滞りが関与する以下のような病症に用いられます。 適応症(適応する疾患) 寒湿による痛み(冷えに伴う筋肉・関節のこわばり、腰痛、関節痛) 胃腸虚寒... -
血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)を用いる疾病とその根拠
血府逐瘀湯は、「瘀血」が関与する幅広い疾患に対して「異病同治」の考えが適用されます。例えば、「高血圧」と「月経痛」は異なる病態ですが、どちらも「血流の停滞(... -
延緩衰老(老化の遅延):中医学的アプローチ
老化(衰老)は中医学では **「腎精の消耗」「気血の不足」「陰陽の失調」「瘀血の蓄積」「痰湿の停滞」**が関与 五臓のバランスを整え、陰陽・気血の巡りを改善するこ... -
咽痛(のどの痛み)の中医学的な分類
中医学における咽痛の考え方 咽痛は主に肺・腎・胃の失調と関連 外感邪気(風熱・燥邪)や内因(陰虚・肝火・痰湿)によって発生 五臓のうち特に肺・腎・胃の状態を重視... -
九味檳榔湯(きゅうみびんろうとう)を用いる疾病
主に湿熱や気滞が関与する以下のような病症に用いられます。 適応症(適応する疾患) 消化器系の湿熱停滞(胃もたれ、腹部膨満、便秘・下痢の交互) 寄生虫疾患(回虫症... -
異病同治と苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
異病同治と苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう) 苓姜朮甘湯は**「脾腎陽虚による水湿の停滞」**に対して用いる方剤です。以下のような疾患に適応されます。 1. 苓... -
胃脘痛(いかんつう)の中医学的弁証論治
胃脘痛(みぞおちの痛み)は、中医学では「胃痛」とも呼ばれ、主に脾胃(消化器系)の機能失調によって引き起こされます。以下に、主な病因病機を弁証し、それに対応す... -
ストレスと腰痛の関係(中医学的視点)
ストレスが関与する腰痛を中医学の視点から考えると 五臓・五志・六淫・七情・陰虚・陽虚・痰飲・瘀血の各概念と関連して解釈できます。 1. 病因と病機の考察 (1) 五臓... -
小柴胡湯(しょうさいことう)
「異病同治」の考え方は面白いですよね! 同じ原因や病理を持つ異なる病気に対して、同じ処方が効果を発揮するという 中医学の特徴的なアプローチです。 では、「小柴胡... -
異病同治と十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
1. 十全大補湯を用いる疾病(適応症) 十全大補湯は、「気血両虚(きけつりょうきょ)」の状態に対して広く使用される方剤です。以下のような疾患に適用されます。 1. ...