2025年– date –
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寒湿困脾(かんしつこんぴ)の病理
寒湿困脾とは、寒邪や湿邪が脾胃に停滞し、消化機能が低下する病態を指します。 脾は陽気を好み、湿を嫌いますが脾の影響を受けると運化機能(消化・吸収)が低下し、 ... -
陰虚燥結(いんきょそうけつ)が原因の腸燥便秘
陰虚燥結は、体内の陰液(体内の水分や栄養)が不足し、腸内の潤いが欠乏して乾燥状態が生じ、 便秘を引き起こす病態です。 陰虚により腸の潤いが足りなくなり、便が乾... -
陰虚が極まって起こる肝風内動の病理
(陰虚風動 / 肝陰虚風動) ☑陰虚生風(いんきょせいふう)とは? 陰虚が極まり、その結果「肝風内動(かんぷうないどう)」を引き起こす病態 です。 「陰」は「... -
胃陽虚(いようきょ)の病理
胃陽虚とは、胃の陽気(温めるエネルギー)が不足し、消化・吸収の働きが低下する病態です。 胃は「受納(食物を受け入れる)」と「腐熟(消化する)」の機能を持ちます... -
『漢方の歴史について』第二章
漢方の歴史について古代中国から遡っていくつかのシリーズで解説させていただこうと思います。 第回二目に古代中国(今から2000年前)のお話しです。 今回の記事の概要... -
胃熱の病理
胃熱とは、胃に過剰な熱がこもり、胃の正常な機能が損なわれる病態を指します。 熱邪が胃に停滞することで、消化機能の亢進、炎症、口渇、異常な食欲亢進などの症状が現... -
胃熱が原因の胃気上逆の病理
胃熱による胃気上逆は、胃に過剰な熱がこもり、胃の降濁機能が阻害されることで発生します。 熱邪が胃の気機を攪乱し、胃気が正常に下降できず、上逆して嘔吐やげっぷ、... -
胃腸積滞が原因の食滞胃脘(しょくたい いかん)
胃腸に食物が過剰に停滞し、正常な消化・吸収・運搬が阻害される病態を指します。 食滞が生じることで、胃の気の流れが阻害され、気滞や湿熱、痰飲などの二次的な病変を... -
『漢方の歴史について』第一章
漢方の歴史について古代中国から遡っていくつかのシリーズで解説させていただこうと思います。 まず、第一回目に古代中国(今から約3000~2000年前)のお話しです。 今... -
胃気虚(いききょ)の病理
胃気虚とは、胃の気が不足し、消化・吸収・運化の機能が低下する病態です。 胃は「飲食物を受け入れ、消化し、栄養を全身に送る」役割を持ちますが、 胃気が不足すると...